医療法人社団晴山会 おしきり眼科

おしきり眼科は武蔵村山市にある眼科(予約優先制)です。

TEL.042-562-6688

〒208-0011 東京都武蔵村山市学園3-50-1

09月

目から寄生虫が・・・

先週の木曜日終了間際に、「2か月前から目やにが続いていて、ゴロゴロするから良く見たら下まぶたに虫がいたので取り出した。」と言って30歳代の男性が受診しました。

虫は寄生虫のようで、使っているハードコンタクトレンズのケースに入れて持って来ていました。良く見ると、約1cmの線虫が動いていました。私も、初めての経験でどうしようかと惑いましたが、寄生虫の正体を調べないといけないと思い、フローレス試験紙が入ってた小さな瓶にセッシで移しました。掴んだ感じは、以外に硬いという印象でした。

翌日、検査会社に取りに来てもらいましたが、事務は事務で保険請求をどのようにすれば良いのか、混乱していました。

IMG_0025(瓶の底の下縁の所に白い虫体が見えます。)

初めは回虫を疑いましたので、海外渡航歴や消化器症状の有無、変わった生ものを食べなかったか等を訊きましたが、特になく。眼科的所見は、結膜充血や濾胞の他には虫体も見つかりませんでした。後日ペットについても訊きましたが、犬猫ではなくカメを飼っていました。2日後の再診時には、またゴロゴロしたので良く見たらまた3~4匹虫が出てきたとのことでした。

コンタクトレンズは使用中止にしていましたが、コンタクトと一緒に虫体か卵が目に入った可能性が高いので、コンタクトレンズケースや保存液、洗浄液、タオル等コンタクトに関わるものの見直しや糞便検査の必要性を考えていました。

そして、昨日検査結果が届きました。虫体の正体は『東洋眼虫』でした。初めて聴いた名前でした。

早速、ネットで調べると、広島の眼科で同じような例がありました。http://www.onoeye.com/kiseityu.html

また、埼玉の鳩山町の動物病院のHPに詳しく載っていました。http://moriya-ah.jugem.jp/?eid=54

人畜共通の寄生虫ですが、どちらかというと動物病院では有名なようです。

「メマトイ」という小型のハエが媒介で、西日本に多かったのが、最近東に広がってきているようです。

治療法は、回虫に対する駆虫剤のような薬は必要なく、虫体の摘出だけで良いようです。

本人は、自転車に乗っていて虫が目に入ることがあると言って納得していました。但し、ハエが媒介しているので、怪しいコンタクトレンズ関連の物は全て新品に変えるよう指示しました。

でも、「コンタクトレンズと寄生虫」で検索するとたくさん出てくるのには驚きました。

以上、ここ1週間一番気になっていた症例について報告しました。

皆さんも、小バエにはくれぐれもお気を付け下さい。

再びカラーコンタクトレンズについて

Medica Tribune (2013年8月22日号)では、「フォーサム2013大阪」のシンポジウム「カラーコンタクトレンズ(カラーCL)について考える」について取り上げていました。

その中で、京都府立医大眼科外園講師は、カラーCL 装用者に共通するキャラクターは、「病識」、「常識」、「知識」の3つの「識」がないことであると考察し、カラーCL装用者の角膜障害治療には、一筋縄ではいかないことが多く、忍耐が伴うが、「相手が誰であっても失明させない」ことが重要であると指摘しています。また、目を大きく見せる為に、通常のCLにはないような大きなサイズのカラーCLを装用したり、通常の度付きCLの上にカラーCLを二重装用したりする等の想定外のことも紹介しています。

この【「病識」、「常識」、「知識」の3つの「識」がない】が最近頭から離れません。正しく、カラーCL装用者の現状を表していると思います。美白化粧品の健康被害が問題になっていますが、大阪北新地で働いている女性の95%がカラーCLを使用しているという事実もあります。女性の飽くなき美の追求やおしゃれへの関心の高さが、カラーCLの普及を促進しているようです。

すでに「カラーCL」は高度管理医療機器に指定されています。

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/colorcontact/index.html

今まで眼科医会はカラーCLに関しては無関心でしたが、角膜障害の報告が増えている現状を踏まえて、眼科医も関わるべきだという立場に変わってきました。眼科医も色んな所で、カラーCLの現状や正しい選び方、正しい使用法、正しいケア、そして起こりうる健康被害について患者さんや住民、マスメディアに、また学校保健を通して最近装用者が増えている中高生への啓発活動を行っていく必要があるようです。

http://www.hokenkai.or.jp/kaiho/pdf/0097_302.pdf(学校保健会会報25年9月号の6頁をお読み下さい。)

また、行政は業者に再三指導しているようですが、もっと実効力のある方法で製造業者、販売業者そして医療機器・販売業等の管理者に対して、健康被害の現状を周知して、注意喚起と厳しい指導を行うべきであると思います。(どうみてもディスカウントストアに常勤の管理者がいるとは思えないのですが・・。)また、いつも思うのですが、健康被害が起きた場合のPL法上の責任問題はどうなっているのでしょうかね。

以上、最近気になっている【「病識」、「常識」、「知識」の3つの「識」がない】とカラーCLの問題点について考えてみました。

開院20周年を迎えて

おしきり眼科は平成25年9月1日に開院20周年を迎えました。これも一重に今までに当院に関わってきた関係者や職員、そして地域の皆様の支えのお陰と思っております。この場をお借りしまして、皆様に厚くお礼申し上げます。

 

平成5年9月1日にスタートし、初日は53名の患者さんが訪れました。その年の11月には最初の白内障手術を行い、平成9年には組織を医療法人社団晴山会にし、平成10年から外来の予約制を導入しました。

開院当初は近燐に眼科手術を行っている施設がなかったので、地域の皆様の要望にこたえる為に平成15年7月まで白内障等の日帰り手術を行っていました。その後は、眼科手術を行う施設が増えてきたこともあり、有床診療所から無床診療所に変更して、外来診療中心になりました。網膜等のレーザー治療も行ってきていますが、医療技術や治療法の進歩に伴い薬剤を眼内に注射する治療法が確立してきたこともあり、件数は減少傾向にあります。

 

メガネに関しては、開院当初は毎日メガネ屋さんに出張販売をお願いしていましたが、諸般の事情により途中から水曜日の午後にメガネ相談日として患者さんへのサービスを実施しています。

コンタクトレンズに関しても当初は院内で販売していましたが、薬事法の改正に伴う施設改修ができなかった為、現在はコンタクトレンズの処方箋の発行を行い学園通り調剤薬局での購入をお願いしています。

 

私も中学や高校の同級会では定年退職や再就職が話題になる年齢ですが、今後の体調次第ですが体が元気であれば、今までのペースを落としながらも、体の許す限りは地域の皆様の為に医師として働きたいと思っています。

小さな診療所でできることは限られていますが、地域の皆様の為にもしっかりした病診連携を行いながら、適切な医療を提供できるように職員一同力を合わせて頑張りたいと思っていますので、今後も何卒よろしくお願い申し上げます。

平成25年9月1日

おしきり眼科

院長 押切 勝