医療法人社団晴山会 おしきり眼科

おしきり眼科は武蔵村山市にある眼科(予約優先制)です。

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10日

再びカラーコンタクトレンズについて

Medica Tribune (2013年8月22日号)では、「フォーサム2013大阪」のシンポジウム「カラーコンタクトレンズ(カラーCL)について考える」について取り上げていました。

その中で、京都府立医大眼科外園講師は、カラーCL 装用者に共通するキャラクターは、「病識」、「常識」、「知識」の3つの「識」がないことであると考察し、カラーCL装用者の角膜障害治療には、一筋縄ではいかないことが多く、忍耐が伴うが、「相手が誰であっても失明させない」ことが重要であると指摘しています。また、目を大きく見せる為に、通常のCLにはないような大きなサイズのカラーCLを装用したり、通常の度付きCLの上にカラーCLを二重装用したりする等の想定外のことも紹介しています。

この【「病識」、「常識」、「知識」の3つの「識」がない】が最近頭から離れません。正しく、カラーCL装用者の現状を表していると思います。美白化粧品の健康被害が問題になっていますが、大阪北新地で働いている女性の95%がカラーCLを使用しているという事実もあります。女性の飽くなき美の追求やおしゃれへの関心の高さが、カラーCLの普及を促進しているようです。

すでに「カラーCL」は高度管理医療機器に指定されています。

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/colorcontact/index.html

今まで眼科医会はカラーCLに関しては無関心でしたが、角膜障害の報告が増えている現状を踏まえて、眼科医も関わるべきだという立場に変わってきました。眼科医も色んな所で、カラーCLの現状や正しい選び方、正しい使用法、正しいケア、そして起こりうる健康被害について患者さんや住民、マスメディアに、また学校保健を通して最近装用者が増えている中高生への啓発活動を行っていく必要があるようです。

http://www.hokenkai.or.jp/kaiho/pdf/0097_302.pdf(学校保健会会報25年9月号の6頁をお読み下さい。)

また、行政は業者に再三指導しているようですが、もっと実効力のある方法で製造業者、販売業者そして医療機器・販売業等の管理者に対して、健康被害の現状を周知して、注意喚起と厳しい指導を行うべきであると思います。(どうみてもディスカウントストアに常勤の管理者がいるとは思えないのですが・・。)また、いつも思うのですが、健康被害が起きた場合のPL法上の責任問題はどうなっているのでしょうかね。

以上、最近気になっている【「病識」、「常識」、「知識」の3つの「識」がない】とカラーCLの問題点について考えてみました。