医療法人社団晴山会 おしきり眼科

おしきり眼科は武蔵村山市にある眼科(予約優先制)です。

TEL.042-562-6688

〒208-0011 東京都武蔵村山市学園3-50-1

02月

色覚検査について

学校における色覚検査に関して、平成26年4月30日に文科省の通知において、従来希望者への色覚検査を実施していなかった学校において、適切に対応することや養護教諭等が学校における色覚検査について正確な知識を持つことの重要性が指摘されています。

平成27年9月には日本眼科学会と日本眼科医会のこれに関する見解が出て、希望調査の適切な実施方法や希望調査票の活用、推奨する色覚検査表やその判定の仕方について述べられています。それらを踏まえ、色覚異常の児童生徒が学校生活や進学、就職等で不利益を受けることがないよう、教育委員会・学校医・学校が連携の上、正しい色覚検査が実施されるよう対応をお願いしています。

先天色覚異常は男性の約5%(20人に1人)、女子の約0.2%(500人に1人)の割合でみられます。色が全く分からないのではなく、色によって見分けにくいことがある程度で、日常生活にはほとんど不自由はありません。しかし、状況によっては色を見誤って周囲から誤解を受けることや、色を使った授業の一部が理解しにくいことがあるため、学校生活での配慮が望まれます。本人には自覚がない場合が多く、児童生徒等が検査を受けるまで、保護者もそのことに気付いていない場合も少なくありません。治療方法はありませんが、授業を受けるにあたり、また職業・進路選択にあたり、自分自身の色の見え方の特性を知っておくためにも色覚検査は大切です。

先天性色覚異常への対応には、一般知識(誤解)に対するアドバイスとして、先天色覚異常の有効な治療法はないこと、白黒の世界ではなく、色知覚は可能であること、普通自動車(第1種)に免許はほとんど取得できること、理工系・医歯薬系の大学にも進学できることなどがあります。見る条件や色覚異常の方や程度によっても異なりますが、色誤認しやすい色の組み合わせがあります。具体的には、焼き肉の肉が焼けたかどうか見分けにくいということがあります。色誤認をきたしやすい条件(環境)は、暗い環境下、対象物が小さい場合、鮮やかさの低い中間色、集中力が欠如しているとき、急いでいるとき、疲れているとき、イライラしているときがあります。

家族から教師へのお願いとしては、他の児童に知らせることを避け、嫌な思いや恥ずかしい思いをさせない、色を扱う授業も他の児童と同様に行わせ、色誤認があっても、個々の見え方や感じ方を大切にし、自尊心を傷つけないよう、劣等感を抱かせないよう細心の配慮を求めています。

最後に職業選択上のアドバイスとして、本人の希望・意思を尊重し、いたずらに職種を制限せず、会社の受け入れ状況、業務内容を確認させ、色覚異常者が不利益を受けることがないようなアドバイスが求められています。色覚異常が問題となる資格試験には、航空機乗組員、海技従事者、鉄道関係などの職業運転手、警察官、自衛官、消防などで、ハンディーとなる職種は印刷、塗装、繊維工業、野菜や魚の鮮度の選定など微妙な色識別を要する職種があります。